冬の過ごし方
この季節は、自然界の全てのエネルギーが外向きから内向きの活動に変わります。 すなわち、人も動物も活動を休ませて、春の活動に備えます。 人は体が冷えないようにして、休養を取ることが大事です。 体が冷えると免疫力も下がりますから、体を温めアンチエイジングで免疫力を高めて老化現象を防ぎ、春に備えましょう。
冬には、私たちの心身に大きな影響を与える節目が二つ訪れます。 冬至と大寒です。 冬至は地球の北半球で、一年で夜が最も長く、昼が最も短くなります。 冬至は、陰の気が最高点で、陽の気の始まり（一年の始まり）の日に成ます。 日本では古くから、冬至にゆず湯に入る習慣があります、ゆずの香りで邪気を払い、体を温めて寒い冬に備えましょう。 大寒は２４節気の最後の節気で、1年中で寒さが最も厳しくなる時期を指します。 この時期は、自然界のあらゆるものが内に向かう時期になります、私たちも体力の消耗を抑え、体を温めて腎を守ります。
寒さは腎の働きを弱くする
冬に訪れる寒さの邪（寒邪）は五臓六腑の（腎）の働きを弱くします。 漢方の腎は西洋医学で言う（腎臓）とは違います。 漢方の腎は生命力の源である（精）を貯蔵する働きがあります。 成長や発育、老化、生殖能力、免疫をコントロールする要の役割をはたします。 腎 はアンチエイジングの要と言えます。 免疫力のアップのかぎは、腎を冷やさないことです。
冬の体の変化と薬膳の考え方
植物が葉を落として成長をとめ、動物が栄養を蓄えて冬眠するように、冬は人も体を休ませ、体が冷えないようにして休養を取り、その基本となるのが体を温め、腎を養い、守る食事です。 体を温める食材や、薬膳を知り、冬の健康維持に役立てましょう。
冬におすすめの食材
冬といえども、適度な運動は大切です。 体を動かすことで血流がよくなり、自然と体が温まり、免疫力も上がります。 服装では、首元、手首、足首を保温すると血行がよくなり、冷え予防につながります。
腎の働きを高める ニラ、山の芋、ブロッコリー、黒豆、黒ごま、クコの実、クルミ、栗、キウイフルーツ、豚肉、羊肉、卵、えび、アサリ、ホタテ、アワビ、牡蠣、あわ、 八角、等 体を温める ニラ、玉ねぎ、ニンニク、八角、シナモン、干しショウガ、クルミ、ネギ とうがらし、こしょう、花椒、グローブ、フェンネル、酢、酒、黒砂糖 葛粉、ピーマン、三つ葉、香葉、ミョウガ、紫蘇、羊肉、鹿肉、えび、鮭、あじ、ます、餅、等
さばと白菜キムチのスープ
さば缶と白菜キムチを煮るだけの、あっという間にできる簡単スープ。 キムチの辛味が体を温め、さばのクセも和らげてくれます。
材料（2人分） さば（水煮缶詰） １缶 白菜キムチ １００グラム せり ３株 酒 大さじ３ 水 １と1/2カップ 塩 少々
作り方 １ キムチは食べやすい大きさに切る。 せりは1㎝幅のざく切りにする。 さばは酒（大さじ1）をふり、缶汁は取っておく。 ２ 鍋にさば缶の缶汁、酒（大さじ2）、分量の水を入れて火にかける。 煮立ったらキムチ、さばを加えて2分ほど煮る。 塩で味を調え、せりを加える。
キムチの辛味でさば缶も食べやすく、美味しく感じます。
参考資料、文献、 日本創芸学院菜食薬膳講座text2 マイナビ出版 植木もも子薯 からだを整える、薬膳スープ
ほなら、、またね！！
