ベランダの諸条件をクリアして楽しもう。
地上と違ってベランダは注意点や、規制条件が多々ありますが、それをクリアして特性にあつた設計、デザイン、メンテナンスすれば、一般の草花、木、や薬草の栽培も利用することも楽しめます。
一戸建て住宅の場合。
1 防水 ベランダ床面の防水(階下への水漏れ対策)はとくに重要になります。
床面に筋状の割れ目があれば、防水剤(ホームセンターなどで販売している、歯磨きのチュ
-ブに入ったクリーム状の物)を塗り込め、よく乾燥させてその上に防水塗料を2~3回
程度 施工すればよいでしょう。
2 排水 排水については、ベランダのどの位置からでも排水口に水が流れるように、ベランダに
敷くスノコの足などの、取り付けを工夫しておこないます。
3 荷重 ベランダでは全て軽くするほうが良いので、プラスチック製の鉢、コンテナを使い、
土も出来るだけ軽くセットします。
(土) は、軽石、焼成土、パーライト、ビーナスライト、をベースにピートモス、
モミガラ堆肥、泥炭など、有機質を加え、酸度調整には燻炭やヤシガラ炭をつかいます。
また、スノコを使うのは、植木鉢、コンテナの重量を分散させて床面の一点集中をさける
ためです。
4 ベランダの外壁 ベランダの外壁が鉄パイプなどの場合、防風対策もかねて高さに合わせて、
ヨシズ、すだれ等とりつけ落ち葉やゴミが外へ飛ばないように工夫します。
特に高層マンションの場合には、風当たりもつよく落ち葉、ゴミの飛散防止対策が重要です
秋に落葉する植物を植えるのは避けたほうが良いでしょう。
マンション、集合住宅の場合
1 消防法 マンション、集合住宅でベランダは 避難通路と見なされ、避難ボード壁、避難梯子が
備えられていたり、床面に開閉口が作られていたりします。
いずれも常時使用可能な状態でなければなりません。
2 管理規約 マンション、集合住宅では、ベランダの利用に関しては賃貸借契約や管理組合の
管理規約に定められており、個々それぞれです。
3 所有権、専用使用権 マンション、集合住宅ではベランダ当の専用権として個人使用は認められ
ていますが、所有権ではないので、床面や、壁に穴あけたり、物を固定
したりするこたは出来ません。
まとめ 近隣とのトラブルを未然に防ぐ
ベランダガーデンはプライベートな空間です、しかし下記のような問題も指摘されて居ます。
1 ベランダ施工時の養生が不十分で建物やエレベーターに汚れや傷がついた。
2 排水口をつまらせ、階下に水漏れした。
3 軽量土壌や、枯れ葉、ゴミなどが風で周りに飛散した。
4 外壁に掛けた鉢が落下した。
5 処理済みの土が公共の花壇に捨てられていた。
6 植木の消毒薬が回りに飛散した、
こうしたトラブルが起こる可能性を充分考慮したうえの、ガーデン設計、施工、管理がひつようです。