秋の体の変化と薬膳
残暑の厳しい初秋から、冬の寒さが近つ”く晩秋まで続く秋は、他の季節と比べても変化の厳しい時季になります。 また、秋は乾燥の季節です、夏のダメージからの回復と乾燥対策など、この難しい季節を上手に乗り越えて、健やかな体を維持し、寒くて免疫力も下がりやすい、冬に備える季節でもあります。
秋の抜け毛対策と乾燥対策に役立つ食べ物
血を補う食べ物 人参、タコ、イカ、ホウレンソウ、レバー、マグロ、黒米、カリフラワー、ブロッコリー等 血を髪の毛までしっかり流す食べ物 パセリ、なす、チンゲン菜、酢、黒砂糖等 しっかりと食べましょう!!
夏のダメージを受けた髪の毛のケアレシピ
人参とヒジキと黒ゴマのパンケーキ風
レシピの効果効能 人参と黒ゴマは髪の毛に栄養と潤いを与えます。 鮭は体を温めて血流を良くすることで、ダメージを受けた部分の修復を早めます。
材料 (4人分) 人参 1本 鮭のほぐし身 1瓶(50グラム) ヒジキ 10グラム 卵 2個 ジャガイモ 1個 黒すりゴマ 大さじ1 塩 小さじ1 胡椒 適量 サラダ油 適量
食材の薬膳データ 1 人参 目の疲れやトラブル解消 体内の水を補う作用があり、体を潤して乾燥を防ぐ。 2 鮭のほぐし身 冷えを緩和し血流を活性化 気や血を補い巡りをよくする作用がある。 3 ヒジキ 貧血や抜け毛に効果的 血を補い、貧血、抜け毛、肌の乾燥を予防する。 4 卵 渇きを癒やして疲労回復も 血を補う作用もある。 5 ジャガイモ 胃腸を元気にして疲れを取る 栄養分を気や血に変えてほかの臓腑に運ぶ脾と胃の働きを高める。 6 黒すりゴマ 精をつけて老化を防ぐ 血や潤いを補う作用もあり、血流を改善し便秘や肌荒れなどの予防によい。
写真
作り方 1 人参は千切りにして、鮭のほぐし身と一緒に炒める。 ヒジキは水で戻して3センチ程度にきる。 2 ボウルに卵を割り入れてよく混ぜたら、すりおろしジャガイモ、(1)、黒すりゴマ、塩、胡椒を入れて混ぜる。 3 フライパンに油をひいて(2)を焼く。

調理完成ずみの写真 見た目の色は、黒い素材が多いのでちょっとと言う感じですが、味はいけます、決めては塩にあるように思います、私は瀬戸の藻塩を使いました。
参考文献 有隣堂 瀧本靖子薯 かんたん薬膳 より
潤い食材で秋の乾燥を防ぐ
秋は乾燥を嫌う「肺」の季節 肺がもっとも苦手なのが乾燥で、秋は大気の温度がさがり、乾燥が進むためにダメージを受けやすくなります。 乾燥によって肺の働きが弱くなると、咳や痰がでたり、喘息などの症状があらわれます
にんじんと松の実のナムル 徐々に大気の乾燥が進む秋、この乾燥が五臓である肺を弱めます。 このナムルに使うニンジンや松の実は体を潤して乾燥を防ぎ,肺の機能を高める作用があり、この時季に積極的に体にとりいれたい食材でです。
材料(作りやすい量) ニンジン 1本 松の実 大さじ2 にんにく(みじん切り) 小さじ1 塩 小さじ1/4 ごま油 大さじ1
作り方 1 ニンジンは3~4㎝長さのせん切りにする。 鍋に湯を煮立たせてニンジンを入れ、再び煮立ったらざるに上げ、ペーパータオルで包んで水気を絞る。 2 松の実は飾り用に2粒ほど取っておき、残りは先端の茶色の部分を取り除き、粗みじんに刻む。 3 ボウルに塩とごま油を混ぜ合わせ、刻んだ松の実、にんにくを加えてよく混ぜる。 1を加えて和え、器に盛って飾り用に取っておいた松の実をあしらう。
調理完成ずみの写真 味は、あっさりした優しい感じがします。

参考文献 日本創芸学院 菜食薬膳講座より